こちらに来てから半年も経過してくるとね、なかなかブログのネタを見つけるのが難しくなってきて週1で書くのが大変であります
そこで今週は特にこれといって取り上げるネタがないので日々の授業で思ったことを2つにしぼって書いてみたいと思います~
まず一つ目
アメリカのクラスではグループディスカッションを通じて講義形式というよりも生徒間のやり取りを多くする傾向にあります。特に Beginning of Leadership のクラスでは3,4人ぐらいの小グループで話し合った結果をクラス中に発表する機会が多々あるのですが、ここで日本の学校のグループワークと決定的な違いがあります。
それは一人が発表している間、クラス全員がその発表者の方を真顔でガン見することです。日本でも似たようなことは起こると思いますが、度合いが違います。全員でガン見です。もうだいぶ慣れましたが、最初のころはそれが緊張の種となっていました。でもこれって生徒一人ひとりがその人の意見を真剣に聞き取ろうとしていることの表れです。そして発表に対して意見があればみな素早くレスポンスしていきます。こういった自分の意見を主張するマインドが強く備わっているからこそ人の意見をしっかり聞こうという態度になるんですね。非常に見習うべき部分だと思います。
二つ目
これはクラスのタイプに関わらずいえることなのですが、それは授業が間もなく終了しようというときにおこります。
例えば11:50に終わる授業があるとして45分ごろにその日の内容が一区切りし、先生が事務連絡をし始めます。すると生徒たちは騒がしいレベルで片づけをはじめ、50分になったら即帰れるように準備しているのです。これもまぁ日本で見られなくもない光景ですが、基本的に日本では先生が話している間は生徒たちも黙って聞いていて、少し授業がオーバーしてしまっても仕方ないという感じですよね。一方こちらでは生徒たちから「早く終わろう」といったような無言の圧力的なものが出ているのをしばしば見かけます。
日本の授業に慣れている僕からすると先生が話している間にザワザワと片づけ始めるのは失礼だなぁ、と最初は思っていました。しかしよくよく考えてみると決められた時間の中で授業をする先生、決められた時間の中で授業を受ける生徒という立場を考えれば何ら不思議ではないのかもしれません。僕は今でも授業中にせかせかと帰りの支度をするといったことはしませんが、周りの子たちの気持ちも分かります。それは日本に染みついている相手を「忖度する」という文化が前提で成り立つのであって、自分の意見をはっきりと主張するアメリカ的な文化では成立しないなのです。
これは働きすぎといわれる日本社会にも同じことが言えます。例えば退勤時間になっても働いている人を見かけて、自分はやること終わったけど気持ちよく帰れないとかね。
こんな感じで授業態度から見える国民性をお話しした今回の投稿でした~