ロンドン旅行最終回は、イングランドプレミアリーグの観戦模様をお伝えする。今回の旅行で私がどうしても見てみたかった観光の目玉だ。
滞在中は家族でまとまって回っていたのだが、この時は離団して電車を40分ほど乗り継いで会場まで一人で見に行ってきた。(ちなみにチケットは日本国内にいる間にオフィシャルサイトから購入した。入手は普通席を売り出しのタイミングで申し込んだが叶わず、何度も粘ってシーズンシートがリセールに出されたタイミングで1万円弱で購入できた。)
試合は Christal Palace vs Brentford の第20節。ロンドン市街地から少し外れにあるパレスの本拠地、Selhurst Park スタジアムが会場だった。この2チームは今シーズン降格圏脱出を争っているが、そこは腐っても鯛、プレミアリーグという世界最高峰のサッカーのレベルの高さや熱気はすさまじいものだった。
席は本来シーズンシートということもあって、ベンチ裏の前列10番目と最高のポジション。選手一人一人の表情も良く見えるしピッチ上の迫力も満点。これもBIG6と言われるような名門の試合だと選手たちを遠くから眺めるのが精いっぱいだし、ローカルチームを観戦する大きなメリットといえる。
試合は開始早々ブレントフォードが1点リードしたが、パレスもホームの声援を背に巻き返し、終わってみれば3-1の快勝でサポーターも大盛り上がりだった。
素人目とはいえボールとは思えないほど、芝の上を滑るようにパスは流れ、選手たちの胸板の厚みには驚いた。サッカー選手がこんなに屈強なフィジカルをしているとは知らなかったし、トップスピードに乗ったときに一気に駆け上がる姿も迫力があった。そして何より現在サムライブルーで活躍している遠藤や冨安、三苫といった日本人がこの舞台で活躍していることを誇りに思ってしまうほどレベルの高さに惚れ惚れしたのだった。
地元のファンはそれはそれは熱狂的で、野球でいえば阪神ファン?くらいの熱量で、良いプレーをした選手には拍手を送ったり、逆に悪質なファールやVARが長引いたりすると詰るようなチャントやヤジが飛ぶなど終始興奮気味。なんなら帰りの列車は6人が3-3で向かい合うような席に座っていたのだが、知らない人同士で反省会をする姿があちこち見られた。
後日グッズが欲しくなって店に行くと、パレスのお土産はなく、、。地元でも有名なリヴァプールやトッテナム、アーセナルやチェルシーで埋め尽くされていた。ロンドンの中でも名高い名門がやはり人気のようだ。
以上、3度にわたってロンドン旅行をお伝えしてきたが総じて気苦労なく便利で歴史や観光地も申し分ない街だった。イギリスもイングランド以外にアイルランドや北部にはまた違った良さがあるはずなので、いつか行ってみたいと思っている。