4月から高校の英語教員として働くことが決まっている中で、いわば目標設定です。
英語教員として目指すところ。
とりわけ教育公務員は、その性質上ノルマのような数字設定がしにくいです。例えば旅行会社の営業マンなら、「今年は取扱高1千万」といったように、上司と営業成績を設定するわけですが、そうはいきません。
なので個人として【英語を通じて生徒にどうなってもらいたいか】を考えることは、【どこを目指して日々授業を練るのか】に繋がるので重要です。学習指導要領や学校目標にもそういった掲載はありますが、それとは別に個人で目指すところを今回は考えてみます。
それはズバリ、
「英語を話せますか?」と聞かれたときに「はい、(多少なりは)話せます」と高校卒業時に生徒が言えるようにになることです。
そう言える18歳は、それだけ英語を話すことに多少なりの自信や経験がある状態なわけですが、言語を教える以上、たとえEFL(日常生活で英語を使わない環境)であったとしても「話せるようになること」を何より重視したいのです。
で、先週末に大学の英米文科で同期だった友人たちと会った際、「英語を勉強しよう!と思うようになったきっかけは?」という話をしました。
同期の3人はそれぞれ違った回答をしてくれて大変興味深かったです。
➀ Mさん(女性)の場合
・そもそも英語の成績が良く、学年でも上位を目指していた。
・英語部に所属していた。
② Kくん(男性)の場合
・英語は学年で中位程度で得意ではなかったが、受験勉強で文法にはまった。
・大学の英会話を受講し、話すことにのめりこみ、Meetup等にも参加するようになった。
・アメリカへも留学し、将来は旅行会社の海外勤務を目指している。
③ Tくん(男性)の場合
・特別得意というわけではなかった。
・それでも中学校の先生が英語の授業に毎時間洋楽を流してくれて、英語が好きになった。
自分でも勉強していて思うのですが、結局いくら誰かに「やれ」と言われてやっても長続きはしない。逆に教える立場なら、生徒が宿題以外にも自分で「楽しいからやってみよう」と思えるようにできるかが勝負なのだと感じています。
そして高校時代の成績なんかに囚われず、なんとなく英語は好きだなという思いがある中で、少しずつ自分から勉強するようになる。それが長期的には目指しているところです。
学生時代に学んだことが、いつの間にか時限爆弾として心の隅で起動していて、いつしかそれが炸裂する。そんな動機づけを目指して授業を作っていきたいと思います。