もーりーの徒然

福島県出身の27歳。英語学習、海外、読書、野球。アウトプットの場所。

ホモ・モビリタス  ~人は移動する生き物である~

この週末は文京区は駒込、「六義園」に初めて足を運んでみました。

 

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元々行ってみたいなぁ、と思っていた東京を代表する回遊式庭園。小石川後楽園と共に江戸の二大庭園として数えられており、和歌の浦(紀州和歌山県)の景観が映し出されています。明治時代に入り、岩崎弥太郎氏(三菱創設者)の所有となり、昭和13年以来一般公開されています。

 

晩秋の澄んだ青空に、12月中旬までが見ごろの紅葉が映え、東京にいることを忘れてしまう時間を過ごせました。この時期の六義園は超混んでいたので、待ち時間30分を回避するために前売り券を買っていくことをおススメします。

 

さて、このブログは帰りがけのドトールで書いているのですが、朝日新聞日曜日版として発行されているGLOBEに興味深い記事を発見しました。

 

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タイトルは「移動すると幸せになる」

 

この研究は米マイアミ大准教授のアーロン・ヘラー氏が2020年に提唱しており、「人は移動するほど幸せになる」といったものでした。

 

ニューヨークとマイアミで被験者132人の動きをGPSで3,4か月追跡調査したところ「人は行ったことが無い場所に行くなど探索の度合いが高い日には、より幸せを感じる」というデータが示されたそうです。脳のMRI画像からは新しい場所により多く行くなどして幸せを感じた人は、脳の中の記憶と意欲などに関わる領域が強く結びついて働いているそうです。

 

この理由について氏は「動物は歴史上、同じ場所にとどまってそこにあるだけの食べ物を得るorリスクをとってより良い食べ物があるかもしれない別の場所を探しに外に行く」という<探索と利用のジレンマ>を引用しています。

 

この「探求したい欲求」を満たす移動は、新しい場所に行くことで脳が鍛えられ、ストレスへの耐性が高まり、健康が改善される、といった効果を見込むそうです。また、それは単に遠くへ行くことではなく、多様な新しい場所に行くことが重要で、それが電車や車だとしても「見たり、聞いたり、触ったり、においをかいだり、五感を活用することがポジティブな感情を高める」と述べています。

 

僕は週末の過ごし方として、家にずっといることはストレスでならないので、自分を納得させるにふさわしい記事だと思ったのです(事実、このことを人に話すと「週末は家でゆっくりしたい」と大抵切り返される)。

 

そして多様な場所、というワードに非常に共感しまして、例えばディズニーランドとか京都といった圧倒的な世界観・没入感がある場所を除くと、一度行った場所にはあまり興味がわかないのです。海外も文化圏が違ければ違うほどよくて、北米やインド、中国には行ったことがあるので、「カリフォルニアに行ったことがないけれど、それよりも次は南米や中東、アフリカに行きたい」と思うのはまさしくそれです。

 

この焦点をもっと絞ると、いつか首都圏に住んでいることに飽きる日が来るのは前々から感じているものです。もしその気持ちが利便性を上回る日が来たら、僕は新たな刺激を求めて移動したくなると思います。