僕は今日、実家からほど近い野球場で母校の夏大を見に行ってきました。
10-0の大勝で見事初戦突破。このまま波に乗って悲願の甲子園出場に向かって突き進んでほしいです。
ところで今日の試合は同地区のしかも地元開催のカードなだけあって、朝9時にも関わらずスタンドには多くの人が詰めかけました。その顔触れは中学生以下の野球少年、試合に出ている選手の親族、OB、OG、野球好きのその他大勢など非常に多岐にわたります。
テレビに放送される甲子園(全国大会)ならともかく、地方大会の、しかも1回戦にこれだけ多くの人が見に来るという事実に驚きました。4年前の夏、自分がプレーしていたときにはそこまで意識しませんでしたが、本当に注目される環境なんだなと改めて感じました。
僕には高校野球が非常に魅力的に映ります。なぜこれほどまでに多くの人々を引き付けるのでしょうか。
確かにメディアの取り上げ方は半端じゃありません。アマチュアとはいえ全国大会を全試合生放送しますし、注目選手はテレビの特集や雑誌でその名が知れ渡ります。
応援もカッコいいですよね。野球部員のみならず吹奏楽部や応援団、チアリーディングによる盛り上がりで、暑苦しいゲームに華が加わります。
でも上記した2つはプロ野球でも成立しますよね。
となると確かにそれらも高校野球人気の大きな要素なのでしょうが、本質はまた別にありそうです。
やはりそれはドが付くほどシンプルなものですが、若い選手たちの全力で取り組む姿勢にあるのではないでしょうか。
プレーしているナインだけでなく、ベンチにいる選手やマネージャー、スタンドの選手までもが大きな声を出して目の前の一試合に全力を注ぎます。
夏の大会は校数の多い北海道と東京を除く、各府県で優勝した1校のみが甲子園への切符を手にします(今年は100回の記念大会で例外的な措置もありますが)。そして選手たちはそのために2年ちょっとの時間を費やして勝負に挑みます。
これだけ何か1つ夢中になって過ごす時間って、この先あるのかなと思っちゃいます。そして大人たちは当時の全力で取り組んでいた自分を追体験しに球場へ来るのかもしれません。
たった一つの白球に球場全体が釘付けになり、全力プレーの中でエラーやHRが飛び出し、先がまるで読めない。まさに筋書きのないドラマです。
今日、試合開始のプレイボールをバックネット裏で聞きながら、少しの鳥肌と動悸、緊張感を覚えました。あたかも自分がプレーしているかのようでした。
今年の夏もアイスでも食べながら高校野球を眺めることになりそうです。
歯の浮くような文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。💦